お客様は神様です

聞いたことありますよね?
三波春夫が有名にした言葉と言われてます。

でも、この言葉、
100%信じたらとんでもないことになります。

大きな間違いを犯します。
ビジネスを失敗させる危険な思想です。


さて、それはどういうことかといいますと・・・・

お客様は半分神様

あっ、勘違いしないでほしいのですが、半分は正しいんですよ。
この言葉。

お客様を大切にしようという気持ちは正しいんです。


『お客様は神様だから、絶対だ』と思うのは間違っているということです。

こう思ったら、
何でも言うことを聞かないといけない、
白いものも黒と言わなければならない、、、なんてことになりますからね。

お客様を上に見たり、上下関係を作ると、
変にヘコヘコすることになって、おかしな関係になっていきます。

私の中では、「接待」が浮かびます。
不健全なイメージの代表です。

テレビの影響からか、
大蔵省の役人が銀行のMOF担と高級料亭・・・こんな絵が見えてきて。

あと、とある漫画で、
零細企業の社長の子供が、元請会社の社長にお中元を贈っているのを見て、

「パパも社長なのに、どうしてお中元を贈ってばかりなの?」と聞いたとき、

父親は、
「世の中には、お中元を贈る社長と、もらう社長がいるんだ」と答えたのも
頭に残っています。


お客様との間に上下関係を感じるのは、
相手を大事に思うからというより、
その後ろにあるお金を大事に思っているからでしょう。

意識的にか、無意識的にかは分かりませんが。

三波春夫が言った意味は・・・

三波春夫が「お客様は神様です」と言った意味は、

歌を歌う時は、雑念を払って、澄んだ気持ちで歌わないといけない。
そう、神様に向かう時のように。

の、気持ちで言った発言でした。

クレーマーが使うような、
「お客の方が偉いんだ」の使い方とは全く違います。


現在では大きく誤解している人も多いですけども・・・

これは『神様は偉いものだ』と考えている人が広めた用法なんでしょう。


日本古来の考え方では?

そもそも、日本古来の考え方には、
「神様は偉い」といったものはありません。

日本人は、神を畏れ敬うことを行ってきました。

しかしそれは、
会社の社長と社員のように、
命令する・従うの関係とは違います。


そうですね、どちらかというと、
親子の関係のようなものだと思います。

あなたがまだ小さな子どもだった頃のことを思い出してみてください。
親を偉いと思っていましたか?

「偉い」とは少し違う思いではなかったでしょうか。

大きな力、広い心で自分を守ってくれる、
支えてくれる、恵みを与えてくれる、

でも、間違った時には、
強く叱るし怒る。

そう、怖い面と安心できる面が同居した感じではなかったですか?

神々に人が向き合う時も
こういう感じだと思います。


少し話が脱線しますが、
古来、日本の伝承では、人は神から魂の一部を分けてもらって誕生するとされています。
分け御霊と呼ばれます。

なので、人は誰もが一柱の神であるとも言えるわけです。

まぁ、私は宗教家でもなんでもないのですが、
日本人の祖先が伝えてきた伝承は大事にするべきと考えているので、
少し紹介しました。

さて、そうなると、
人は誰もが一柱の神ということにおいても、
「お客様は神様」というのは半分正しい。

そして、あなた自身も一柱の神であるということを
頭に入れておくべきなのです。


もちろん、神様といっても
人間の世界にいるうちは、修行中の身のようなもの。

その行いによって、
魂が清められもするし穢れもする。

だから、常に自分の行動・発言を省みなければなりません。


神社にあるご神体が鏡であるのも、
自分を映してその行いを見つめ直せとの意味です。

ですから、ビジネスをするにあたっても、
お客様とどう向き合うかを常に自分に問う必要があるんですね。

お客様を神様と思ってはいけない

では、どう思ったらいいのか?

一人の人間として捉えてください。
感情を持った、一人の人間として。

あなたのお客さんは、

何に困っていますか?
何に悩んでいますか?
何をすれば喜んでくれますか?
本当は心の奥でどういうことを望んでいますか?

相手を神様と思って、言われたことを聞くだけなら、
こういうことはわかりません。


今日から、お客様を神様と思うのはやめましょう。

人は神様でもなければ、迷える子羊でもありません。
悩みを抱えた人間なんです。


損得ではない付き合いができるようになったお客さんの方が、息の長い商売ができる。
そう言いますよね?

俗に言う上得意様、リピーター。

関係性を築くのが大事というのは、こういうところからも来ているわけです。